【前回までのあらすじ】
対話の末、蓮は「終わらせないといけない」と言い残し、ボールを持ってピッチを駆け上がります。
ダメ押しの一点となってしまうのか!?
アオアシ ネタバレ 276話 阿久津 渚という男 前編 あらすじ
阿久津と蓮が1対1!阿久津のこの試合に賭ける想いとは!?
アディショナルタイムはあと2分!
ピッチを駆け上がり、ゴールに迫る蓮。
それを止めるのは阿久津。
蓮と阿久津の1対1です。
阿久津(俺のゴールを汚すな!)
アシトたちはカウンターに備えて、見守るだけ。
そして、福田も真剣な眼差しでピッチを見渡します。
アオアシ ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
福田「みんなは今日、このすさまじい試合を通じて成長していってくれた。だが阿久津・・・強さという意味では、お前がやっぱり抜きんでているよ。今日までに、全ての問題を片付けてここに立っているものな。
どういうことなのか。話は5日前に遡ります。
新幹線に乗る育成部長の加瀬と阿久津。
アオアシ ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
加瀬「しかし、よく母親に会いに行く気になったな。今週末・・・青森戦が控えたこの最後のオフに。」
弁当を食べながら向かう先は、阿久津の母親のいる病院です。
「すみませんね、加瀬さん、付き合わせてしまって。」という阿久津。
加瀬部長は、「親代わりの存在でもあるのだから当然だ。ゴミ屋敷に放置し、育児放棄。今更身体を悪くして入院した、と言ってきた母親が何を企んでいるかも分からない、本当は母親に会わせたくない」と本音をこぼします。
アオアシ ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
阿久津「300回、無視しようと思いました。しかし300回、振り切れない自分に気づいた。あの女を。」
チームメイトが、ガノン戦以降、様子がおかしいことを指摘してくれた言葉を思い出します。
アオアシ ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
阿久津「あいつらの言う通りだった。こんな私念のせいでチームを負け続けさせたのは俺だった。会って決着をつけます。」
「よく言った、阿久津。本当に弱い人間は自分でその部分を口にしたりしない」とほめる加瀬部長。
そして何より、自分より先に気づいてくれた仲間のことを忘れるな、と言います。
「気づかない方が幸せでしたけどね」という阿久津は、母親に受けた仕打ちを振り返ります。
阿久津が唯一買い与えられたものはサッカーボール1個。そして阿久津にこう言います。
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阿久津ママ「それ蹴ってたら一人で遊べるだろ。遊びに行きな。ずっと、帰ってくるな。」
母親のことを思い出しながら、怒りに満ちた表情になる阿久津。
”会ってしまったらどうなるかわからない、首を締めあげてしまうかもしれない、会いたくない。”とこぼす阿久津に対し、”だから私が一緒にいるんだ”と励ます加瀬部長。
ここで福田から預かった伝言を伝えます。
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福田「エスペリオンというこのクラブが、お前の家だ。お前にはもう帰る家がある。そのことだけは忘れるな。」
病院に着き、部屋の前に立つまで、男と遊び続けていた母親のことを振り返ります。
部屋の前に着き、険しい表情を浮かべる阿久津。
”今、眠っています。”担当医の先生がそう伝えると、二人は中に入ります。
そこには弱々しい母親の姿が。
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医師「本人の意思ですのでお伝えしますが、すい臓から転移し、もう手の施しようにない状態です。もってあと1か月というところです。」
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アオアシ ネタバレ 276話 阿久津 渚という男 前編 感想

阿久津の根底にあるものとは!?
冒頭で、ゴールに迫る蓮に対し、阿久津が思った言葉は、「俺のゴールを汚すな。」
この言葉と描写から、阿久津がかつてのゴミ屋敷とゴールを重ねていることが分かります。
そして、過去の描写から、母親から唯一与えられたものがサッカーボールだった。
このことから、エスペリオンが自分の家で、相手からゴールされてしまうことは、自分の家を汚されるのと一緒の感覚になっているようです。
本当にサッカーだけしかなかった。サッカーだけが阿久津の居場所だったのです。
以前、阿久津が福田に、”アンタにまでもう良いと言われたら、糸が切れる”とまで言っていたことにも納得です。
母親と会い、どんなけじめを付け、どう変わったのか。
次回、後編です。
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