7月12日発売の「週刊ビックコミックスピリッツ」から連載されているアオアシブラザーフット。
「ちょっとしたサイドストーリーで、ゆるい感じかな?」と思っていた私。
ですが、全然違いました。
アツい!アツすぎる!!!完全に、本編「アオアシ」と同じ熱量、いやそれ以上かもしれない熱量が込められている!!!
と思い、感動しました。
アオアシファンはぜひ、そして、”Jリーグがサポーターにどれだけ支えられているか”がかなり濃く描かれていますので、Jリーグサポーターの方にもぜひ読んでみてほしい内容となっています。
まずはあらすじを紹介し、見どころ3点を紹介していきます。
※アオアシブラザーフット2話までのネタバレを含みます。
アオアシブラザーフットのあらすじは?アシトの兄、瞬のストーリー!
あらすじはというと、アオアシ作者の小林 有吾先生が直接手掛ける、アシトの兄、青井 瞬を主人公とするストーリーです。
アオアシ本編でも、アシトの母親がアシトに、”瞬兄が愛媛ユースに誘われていること”が報告されていましたが、
アシトは”仮想トリポネ一点集中状態”で、周りのみんなへの感謝すら忘れている状態だったので、軽く流していました。
しかし、”いきなりあの兄が、どんな経緯でユースに!?”と、気になっていた方も多いはず!
その経緯が、全力で明かされます!
舞台は、アシトが東京へ行ってからの愛媛。
サッカーがアシトよりも全然うまかったという瞬は、小学校6年のときに、地元愛媛のジュニアユース(ACEジュニアユース)に練習生として参加しましたが、持病の喘息のため、入団はできませんでした。
そこで完全にサッカー選手としての夢はあきらめたはずでした。
しかし、持病の完治を告げられてから、アシトのかつての同級生の言葉、母の言葉により、サッカーに前向きになっていきます。
そこへ届いた一通の手紙。
それはなんと、かつて入団できなかった、ACEのユースからでした。
・小林 有吾先生のオフィシャルブログによると、全5話で、1巻分のようです。(下記リンク参照)
小林有吾オフィシャルブログ「1846」Powered by Ameba (ameblo.jp)
アオアシブラザーフットの3つの魅力を紹介!
ここからは、アオアシブラザーフットの3つの魅力を紹介します!
①瞬兄の、一度は挫折した夢を追いかける姿がかっこいい!
この物語は、アシトの兄の再起の物語です!
あんなに家計を助けるために母の手伝いをしていた瞬兄が、どうやって愛媛ユースに入ることになったのか!
抑えていた気持ちが溢れ出してしまう感じ、徐々にサッカーに前向きになっていく様子に感動します!
具体的な話の内容になってしまいますが、持病の小児ぜんそくでサッカーを続けられなくなった瞬兄は、サッカーに絶望し、サッカーを憎んですらいました。
そして、サッカー選手への想いには蓋をすることに。
しかし、高2になった今、小児ぜんそくが完治したことをきっかけに蓋をしていた想いが溢れ出してきます。
そして、アシトの言葉、母の紀子の言葉、そして愛媛ユースからの手紙に後押しされ、愛媛ユースの練習生として参加することに。
高2の今から夢を追いかける。
夢を追いかけるのに遅いということはない。ということを伝えてくれます。
愛媛ユースでどんなプレーを見せてくれるのか、瞬兄のプレーに期待です。
②母(紀子)の息子愛がアツい!語らずともわかる息子の気持ち!
「あんたの考えを言いなさい」遠慮する瞬に問いかける紀子!
ある日、瞬が学校から帰ると、紀子から進路はどうするのかを尋ねられます。
瞬は秀才で、このまま勉強していけば、有名私立大も簡単には入れてしまうほどの人物。
学校からも有名大学への進学を期待されてるようです。
しかし瞬は、「これ以上家計に負担はかけられないよ」「一人ぐらい息子が愛媛残った方が母さんだって助かるだろう」と返します。
それを聞いた紀子は鋭い目で瞬を見つめて、諭すように言います。
アオアシブラザーフット ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
紀子「あたしじゃなくて、あんたの考えを言いなさい。自分がどうしたいのか訊いてるのよ。だって、あなたの人生なんだから」
これに対する返事もはぐらかす瞬に対して、紀子は問い詰めることはなく、
「瞬がいてくれて助かるわ」「それは本当よ。ありがとうね。」と優しく微笑みます。
大事なことはしっかりと聞くけれども、厳しく問い詰めはしない。
ここで答えを出さなくても、考えるきっかけになってくれればいい、と思っているのでしょう。
紀子のやさしさが詰まったシーンではないかな、と思います。
瞬の表情だけですべてを察する紀子。紀子かっけえ。
一度は落ちてしまったACE(アスレティカクラブ愛媛)ユースでしたが、そのACEユースから、再度練習生として招待される瞬。
練習に参加する前に、紀子に頼み込み、まずはACEユースのトップチームであるACEの試合を見に行くことに。
ACEはボロ負けでしたが、紀子はどんな試合を見てもつまらないのであまり興味はない様子。
帰りがけに、瞬に問いかけます。
アオアシブラザーフット ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
紀子「それで。あんた、どうしたいのよ?」
瞬は何も言わずに紀子の方を振り向くだけ。
いかし、紀子はその顔を見て、びっくりすると共に、大きくため息をつきます。
アオアシブラザーフット ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
紀子「-----あの時と、同じ。受け身なアンタが、目を輝かせるのは、やっぱサッカーなんやねぇ・・・」
そうつぶやくと、「はァ~~~~~~ア。」とひときわ大きなため息をつくのでした。
紀子は瞬の顔を見ただけで!何も言ってないのに!サッカーをやることを決めたことがわかったのです!
その顔は、小学生のときに同じ質問をしたときにも見せた表情だったのですが、
それを覚えているのもすごいし、それと重ねて一瞬で理解し、紀子も覚悟を決めている所が凄いのです!
まさに偉大な母!!!
③Jリーグサポーターの熱がアツい!アツすぎる!!
アオアシブラザーフットという漫画は、
世界で初めてサポーターにスポットを当てた漫画
ではないかと勝手に思っています。
私自身、サッカー観戦に行ったことはありませんし、どこかのチームをガッツリ応援していたこともありません。
しかし!Jリーグサポーターの熱量が伝わってきた!
これだけ全力で、勝ったら大喜び、負けたらとんでもなく悔しがる、選手と共にあるサポータの姿に、心を突き動かされました!
Jリーグサポーター、すげぇ。
瞬は作中でこのように語っています。
アオアシブラザーフット2話 ©小林有吾/小学館/ビッグコミックスピリッツ
瞬「負けていても、点を取られても、人数が少なくても、最後まで声をあげ続けるサポーター。
弱くても、絶対にクラブを見捨てない意志を感じた。
力なく、悔しい顔をして帰っていくあの人達は、きっと勝てると信じて、このクラブに今日をゆだねて来ているからこそだ。
あの人達には、このクラブはきっと、人生の一部になっている。
ちゃんと試合が見たいはずなのに、無償で裏方に徹してクラブを支えるボランティアの人達。スポンサーの背中が見えなくなるまでお辞儀を続ける営業スタッフ。」
ーーー今日の俺には、このスタジアム全てが輝いて見えた。
これを聞いただけで、震えました。
瞬が見に行った試合は、かなりの惨敗だったようなのですが、これだけのことを見ていて、更に感動している瞬、すごくないですか?
私だったらスタジアムで寝てしまっているかもしれません、、、。笑
この2話だけでも見る価値、かなりあります!
Jリーグサポーターの方も、そうでない方も、ぜひご覧ください!!
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まとめ
とにかく!ただのスピンオフではないことが伝わったかと思います!
伝わってなかったら、私の表現力不足、、、どちらにせよ、見て頂くしか感じて頂く方法はありません!
ぜひご一読を!
